「軟膏絞り器」でニュルっと気持ちよく絞り出す
数種類の軟膏を混合して渡すよう処方箋に指示がある場合、チューブに入った軟膏を絞り出して混合する必要があります。この時に使われるのが「軟膏絞り器」です。
軟膏絞り器は、チューブを挟んで側面についているネジを回すことで、チューブを挟んでいる部分が回転し、挟まれたチューブの中身が絞り出されます。薬局に必須のものというわけではないため、置いている薬局と置いていない薬局があります。
手でチューブを絞り出すと、どうしても絞り切れない分ができてしまうのですが、軟膏絞り器を使うとチューブの端の方までしっかり絞り取れます。
しかしチューブを挟む時にうまく挟めていなかったり硬い軟膏を無理に絞ろうとするとチューブが破れて中の軟膏が飛び出してきてしまうので注意が必要です。
使い方に慣れてくると、チューブを複数本一気に絞ることも可能となってきます。これにより、かなり絞る時間を短縮することができます。
実は何種類もある軟膏絞り器
一言で軟膏絞り器と言っても、実はメジャーなものだけでも数種類あります。まずはショルデール。
内容量の97.7%を絞り出せるという優れものです。その他にも「ホルベイン」という画材用のチューブ絞り器や歯磨きチューブ絞り器を使用する方もいるようです。
また、そういった絞り器を使わずに、固いヘラのようなもので絞り出す方もいます。
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