薬剤師あるあるネタ 業界人だから共感
ここでは薬剤師業界にいるからこそのあるある話を紹介しています。「それ分かる!共感できる!」というものが多いと思います。
1.薬剤師は飲み会前に肝機能改善薬を飲む
二日酔い対策としてウコンなどを飲むという人も多いかもしれません。
飲み会前に薬剤師がよく飲むのは肝機能改善薬のウルソやグリチロンです。病院や調剤薬局では薬価で処方薬を買うことができることもあります。
または仲の良い先生に欲しい薬を出してもらっている薬剤師というのは意外と多いものです。色々なルートから手に入れた肝機能改善薬が飲み会前に回ってくるというのもよくある話です。
2.春には散剤やシロップ剤の味見大会がある
春に入ってきた新卒の薬剤師に向けてよく行われるのが散剤やシロップ剤の味見大会。
小児用の粉やシロップをほんの少しだけ味見します。薬の味を知るというのは意外と大切なことで、今後の投薬の際に役立ちます。
美味しいのはアレルギー系の薬でやっぱり抗生剤は苦味が残って飲みにくいものが多いです。期限切れの経腸栄養剤等がある場合も味見したりします。こちらはあまり美味しくないですが。
3.軟膏を混ぜるのは1本派か2本派かで分かれる
2種類以上の軟膏を混合指示がある場合、薬局内で軟膏板とヘラを使って混ぜることが多いのですが、ヘラを1本で混ぜる人と2本使って混ぜる人に分かれます。
基本的には量の少ない場合は1本で、量が多い場合には2本で混ぜるのですが、1本の方が綺麗に混ざるという人やベテランの薬剤師でも今までいた門前の科によっては二刀流ができないという人も。調剤の仕方にはそれぞれのこだわりがあるようです。
4.要注意人物はこっそりわかるようになっている
どの薬局でも癖のある対応に要注意な患者さんというものはいらっしゃいます。
絶対に女性しか受け付けない男性の患者さんやクレーマー、最近ではネットでいろいろな情報が流れているので、正しいものも正しくないものもとにかく情報量が多い患者さんなど様々。
最近は電子薬歴のところが多くなってきたのですが、紙薬歴だった頃はそういう要注意人物の薬歴はカラーのクリアファイルに挟んであったり、こっそり縁に色がついていたりしました。
中には隠語のある薬局もあったり。本人にわかってしまうとクレームの原因になりますが、要注意人物はそれなりの配慮をしてトラブルを避けたいという薬局側の配慮です。
5.風邪は職業病のようなもの
就職一年目は特に患者さんから風邪をもらってひくことが多くあります。
特に小児科や耳鼻科の門前などはシーズン中ひきっぱなし。新卒で小児科の門前薬局に配置された時はお腹の風邪から40℃の熱、声が出なくなってしまう風邪など1年で10回くらい今までかかったこともないような症状の風邪になった覚えがあります。
でも、不思議なもので1年もすると免疫がついてくるらしく、風邪をひかなくなるのです。おかげで今でもどんなに自分の子供や旦那さんが風邪をひこうがもらうことはありません。
6.薬局勤めは実力を出せない仕事だと言われる
ドクターの奥さんから言われたことがあるのですが、「薬剤師は実力が出せない仕事で可愛そうね」と言われたことがあります。
現在では薬学部が6年生になり、6年間勉強をして薬剤師になるわけですが、その結果、例えば病院の門前で勤務することになった場合は、基本的には処方箋に書かれた薬を患者に出します。
なので、「ドクターに言われた薬を出すだけが仕事」と思われることがよくあります。
薬剤師の仕事は多岐に渡ります。特にドクターが処方した薬が本当に良いのか、現在飲んでいる薬との飲み合わせはどうなのか等、チェックすることも仕事です。これは実は非常に重要なことです。
7.「その薬いらない」って言われることがある
様々な理由で患者さんが特定の薬を嫌がることがあります。その薬が処方された理由をしっかりと説明してもやっぱり「いらない」と言われることがあります。
「いらないって言われても・・・」
とはなるのですが、ドクターからの処方箋を無視することはできません。
そんな時はドクターに照会をします。照会することで薬を変更してくれることも結構あります。その薬を処方しているのには、それなりの理由があるので、患者さんを説得するのも薬剤師の1つの仕事です。