「レセプト」とは「調剤報酬明細書」のこと
保険診療は、患者が支払う自己負担金と、審査支払機関から支払われる診療報酬で行われています。審査支払機関とは、国民健康保険団体連合会(国保連)と社会保険診療報酬支払基金の総称で、診療が適切に行われているか審査し、適切な診療に対して診療報酬を支払う団体のことです。
この審査支払機関に診療報酬を請求するために提出するのが「レセプト」です。「調剤報酬明細書」とも言われます。
レセプトは毎月10日を期限として月ごとに提出されます。薬局から提出されるレセプトには、その月に請求する全ての「調剤内容」と「点数」、「個人名」、「保険番号」などが記載されており、審査支払機関では病院側から提出される医科レセプトと照らし合わせながら審査されます。
10年ほど前までレセプトは全て紙媒体で行われていましたが、それがフロッピーディスクでの提出に変わり、現在ではオンラインで行われています。オンラインで提出するレセプトの事を「電子レセプト」と言ったりもします。
薬局では「レセプト」、もしくは、「レセ」などの呼び方で呼ばれ、「今月のレセはもう出しましたか?」などといった使い方をされます。
同じカテゴリー内の記事一覧
- 「ピッキング」は薬剤師じゃなくても良いのでは?
- 薬の調剤を終えたら必ず「監査」
- 「一般名処方」はジェネリックを後押しするため
- 「返戻」とは診療報酬が支払われず戻ってくること
- 「レセプト」とは「調剤報酬明細書」のこと
- 「新患」とは初めて来局する患者のこと
- 「OTC」は「大衆薬」「市販薬」のこと
- 「SE」とは副作用の意味
- 「プラセボ」は偽薬?いえ、効果は期待できます
- 「適応外処方」とは本来の目的意外で処方すること