「ピッキング」は薬剤師じゃなくても良いのでは?
薬が入っている棚から錠剤やカプセルなどの薬を取って、処方箋に従って集めることを「ピッキング」と言います。
たまに勘違いする方がいるようなのですが、「調剤」という呼び方には粉薬や軟膏などを作ったり、一包化したりすることも含まれるので同義ではありません。あくまで棚から取るものだけを集めることをピッキングといいます。
薬剤師免許を持たない人間がピッキングを行う!?
最近では、ピッキングを薬剤師免許を持たない事務の人が行う薬局が増えてきました。理由の一つとしては人手不足が挙げられます。薬剤師がピッキングをする時間を他の時間に活用することができるためです。
また、海外ではピッキングを行うテクニシャンという人達がいて、基本的に薬剤師はピッキングをしません。こういった海外では取り入れられているということも理由の一つなのかもしれません。
以前から、日本でもテクニシャンを導入して薬剤師不足を補ったほうが良いという意見はありました。しかし日本の場合、無資格者が薬に関することを行うというのは抵抗がある人が多いようで様々な論議を呼んでいます。
薬局ではピッキングという言葉は、事務調剤が増えるにつれよく使われる言葉になってきました。「ピッキングお願いします」とか「ピッキング終わったので監査お願いします」などというように使います。
ピッキングを行うテクニシャンの導入を希望
例えば、調剤は薬剤師が行い、ピッキングはテクニシャンが行い、監査は薬剤師が行えば、どうなのだろうかと考えたことはあります。ピッキングはあくまでも棚から取るだけです。万が一間違ったものを揃えてしまった場合にも、監査を薬剤師が行えば気づくはずです。
テクニシャンがいることで、全ての作業がスピーディーに行われるようになるとは思うのですが、そのためには、法整備を行う必要があるでしょう。また、テクニシャンを要請する、もしくはしっかりとした資格にする必要もあるでしょう。
こういったこともあり、日本でのテクニシャン制度の導入はまだまだ先の話かもしれません。
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