40代前半の薬剤師の転職体験 転職しにくい年齢だがあまり苦労しなかった
40代になると一般的には転職がしにくくなると言われています。しかしそれでも薬剤師の場合には、他の職業よりも転職できる可能性が高いとのことです。
ただし、年齢的にも腰を据えて仕事をしたいため、今回の転職活動を最後にするつもりだと話してくれました。
3つのポイントに絞って転職活動を行った
現在薬学部も6年制度に変わり、この影響で2年の空白ができ多分、まだまだ薬剤師が不足している現状にあります。
転職も復職も人材として大いに重宝され、まれにみる引く手あまたです。そのため、転職に不利だと言われる年代だとしても、自分に合った就職先を見つけることは可能ですし、そこで良い職場環境を得ることもできます。
一言で「薬剤師」と言っても、調剤薬局やドラッグストアをはじめ、病院や問屋での医薬品管理者、変り種でCROなどさまざまな就職先があります。
以前、私が今ある仕事(調剤薬局勤務)に加え、OTCに触れて、今服用中の薬剤との併用や、唯一薬剤師が提案できる病状からの薬剤選択を経験したいという理由から、知識やスキルを身につけたいとの思いで、調剤併設のドラッグストアを探しました。
私は転職・復職を考える中で注目したポイントを述べたいと思います。 私の場合は大きくわけて3つのポイントにしぼりました。
- 今まで働いたスキルを生かす
- 新たな環境にチャレンジする(自分のスキルアップのため)
- 就業時間(シフト制、固定制など)
以下では、これら3つのポイントに絞った理由を紹介したいと思います。
転職活動でこだわる3つのポイント
今まで働いたスキルを生かす
今まで働いてきて身に付けたスキルを活かすことは非常に重要なことです。特に調剤薬局や病院等で勤務していた薬剤師に該当するかと思います。
- 何科の病院の門前薬局で働いていたのか?
- どれくらいの処方箋枚数を毎日こなしていたのか?
- 専門薬剤師ないしは認定薬剤師を持っているのかどうか?
たとえば私の場合、以前は小児科門前で働いていたので、小児量の監査には自信があります。認知症専門病院の門前でも働いていたので、認知症治療の最近の動向がわかります。
採用の是非を考える時に、採用担当者もこのあたりの経験は重視する内容とも言えるでしょう。仕事に慣れるのも早いので、円滑な就業がのぞめるかと思います。
新たな環境にチャレンジする(自分のスキルアップのため)
新たな環境で薬剤師として活躍することは、スキルアップにつながります。
薬学部が6年制にシフトし、薬剤師のありかたが問われている今、在宅医療やOTCを積極的に行う薬剤師の必要性・需要もまだまだ高まります。
OTCの場合は、OTCのみの販売(1類販売やその他医薬品の相談等)と調剤併設でOTCを行う主にドラッグストアの勤務になります。在宅医療を行う場合は、薬剤服用量が多い上に一包化での薬剤管理となるので知識やスキルアップが臨める働き方になると思われます。
私の場合は、患者様が投薬時に今これをドラッグストアで買って飲んでいるとOTCやサプリメントを持ち込むことが多々あり、それに対して適切なアドバイスを行えるようスキルアップを図りたいと思い、調剤併設のOTCを扱うドラッグストアを志望しました。
就業時間(シフト制、固定制など)
復職を考えている方にとって、終業時間は重要なポイントの1つだと思います。
例えば女性の薬剤師でお子さんが小さい場合、仕事の時間や働き方に制限をかけることが多いでしょう。
私の場合、主にメインの調剤薬局業務終了後の夜勤帯希望だったので、夜間帯も営業している薬局を絞るところから始まりました。また、週何日、何時間以上など、店舗によって様々な規定があるので、面接を受ける際には、しっかりと就業時間に関しての説明をしてもらったほうが良いでしょう。
職場環境(人間関係・福利厚生)も大事
上記した3つのポイント以外にも、職場環境はポイントの1つとなります。
例えば人間関係。「薬局長や店長などがどのような方なのか?スタッフが仲良く、和気あいあいと仕事が出来るか?」など、重要なポイントの1つと言えましょう。個人的な意見ですが、個人店舗であり小規模の場合にはスタッフ同士の結束力が高い傾向があるように思えます。
その他には、ドラッグストアに勤務した場合には、一般の販売をしていることが多く、社割で物品購入が出来たりなど福利厚生が充実していたりします。家計の助けとなる為、選ぶポイントの1つとしてあげてもよいかと思います。
やりたいことに直結する資格 それが薬剤師
薬剤師の仕事は、やりたい事を就職に直結してつなげることの出来る職種だと思います。せっかくの国家資格ですので、免許を最大限活用してください。
私の経験上、40代だからと言って転職で苦労をしたということはありません。それよりも何歳でも良いので働ける人材が欲しいという意見が現場から多く聞かれます。
私の体験談が輝ける職場探しに一役買えると嬉しいと思います。