20代後半の薬剤師の転職体験 転職サイトで働きやすい職場を見つけた
インタビューをした後の感想としては、職場をお給料や休日数だけではなく、その他の条件で決定する人も数多くいるということです。
特に女性の場合、結婚し出産した後には、仕事の仕方も変わってきます。自分の環境に合わせた職場選びが重要だということです。
目次
1.27歳になり結婚を機に転職を考えた
私が初めて転職したのは5年目の春、27歳の時でした。
当時ドラッグストアを全国展開している会社の子会社で、調剤薬局を出店している会社に勤めていました。昇進は人並みで2年目でサブを任され、3年目からは管理薬剤師として働いていました。
転職のきっかけは結婚でした。当時はまだ産休を取る人も少なく、時短制度などもありませんでした。結婚・出産しても会社を続けている人はほとんどが社内結婚した人でしたし、出産すると現場で働くのは時間的にも困難になるため、本部へ移動するというのが通常のパターンでした。私が結婚したのは土日休みの通常のサラリーマンでしたし、結婚や出産しても現場で働きたいという希望がありました。
2.会社の扱いに疑問を持った
さらに同じタイミングで店舗の移動がありました。今までの店舗からエリアも変わり、通勤時間も2時間近くかかる場所に移動になったのです。
しかもこの移動でも薬局長への昇進はなく、その理由は同期の男性社員がまだ薬局長へ上がれないので女性社員を先に上げる訳にはいかないからだと言われました。
個人的には、それほど男女間の社会進出の差を気にするタイプではないのですが、もう2年近く肩書はなく手当てもつかないのに薬局長と同様の仕事を任されていたので、この理由には納得がいきませんでした。
3.転職を決意し転職サイトに登録 すると・・・
そのような理由から転職を決意して、まずは転職サイトに登録するところから始めてみました。仕事から帰った後、夜11時位に登録したにも関わらずコンサルタントの人からすぐに電話がかかってきたので驚いたことを覚えています。
転職先の希望は転勤や移動がないことと、ぼんやりと病院で働いてみたいという思いがあったのでできれば病院でと伝えました。
病院に希望したものの、その時はまだ病院には一次救急を行う大学病院のような急性期の病院と老人病棟が主な慢性期の病院の二種類があることすら知りませんでした。条件についてもあまり具体的に伝えられなかったのでコンサルタントの人も苦労したと思います。
しかしコンサルタントの人がいろいろ細かく現在の状況やそれに合った条件などを聞いてくれたこともあり、転職活動を進めていく中で私の希望も固まってきました。通勤時間や休みの日数、何よりも面接に行った際の薬局の雰囲気からやっと転職先が決まったのが3ヶ月後のことでした。転職先は外来と慢性期の病棟を持つあまり規模の大きくない病院です。コンサルタントの人のお陰でどうしても外せない条件は全てクリアできました。
4.転職先が決まってから退職届を提出
退職を申し出たのは転職先が決まってからです。慢性的な薬剤師不足だったのもあり、次の職場が決まってからでないと辞めるのが難しいのではと考えたためです。有給消化は諦めましたが計画通りの日程で円満退社できました。
ただ今となって思うのですが、有給は使っておいてもよかったかなと思います。つまり、次の職場が決まった状態での有給消化であれば、新しい仕事の前のちょっとした長期休暇を満喫できたかもなんて思うこともあります。
でも正直その時は、すぐにでも次の職場で働き始めないと不安でした。なのであくまでも私の場合ですが、この先何度転職したとしても結局は有給は消化せずに、同じようにすぐ働くのかなとも思います。
5.収入や休日が減っても働きやすい職場に満足
転職後は収入や休みの日数は減りましたが、結婚・出産しても働きやすい職場でとても満足しています。慢性期の病院ですが、一応二次救急は受けているので病棟指導もあり、外来の処方を院内で出しているので多少は患者さんとのコミュニケーションもとれます。
今回の転職活動は私にとっては最適な選択ができたと思っています。初めはやはり不安でした。全く知らない環境に行くわけですからね。また、もっと大変で色々自分自身が動かなければならないのかなとも思っていました。
しかし、結局ほとんどの事を転職サイトのスタッフがしてくれ、肝心な場面だけ自分が登場するといった感じだったので、働きながらでもスムーズに転職活動ができたかなと思います。