「コーヒーミル」で錠剤を粉砕
少量の錠剤を粉砕する時は、乳棒と乳鉢を使用して手で潰しますが、たくさんの錠剤を潰す場合は「コーヒーミル」を使用する薬局が多くあります。
使用する時はコーヒーミルの中にPTPから出した薬剤を入れ、一気に潰した後、篩(ふるい)にかけて大きさを均一にします。篩(ふるい)の上に残った薬剤は、再びコーヒーミルで潰して篩(ふるい)にかけるという作業を繰り返します。
気をつけなくてはいけない点は、コーヒーミルについた薬剤をきちんと回収しないと、量が変わってきてしまうこと、粉砕する量が多すぎるときちんと粉砕できなくなるため量が多い時には複数回に分けて粉砕することです。
また、古くなったコーヒーミルは、ゴム製のパッキンが劣化して粉砕した錠剤の中に取れてしまったゴムが混じってしまうことがあります。薬剤によっては酸性や塩基性が強くゴムを劣化させやすいものもあるため注意が必要です。
錠剤を粉砕するときに
錠剤を粉砕するときには様々な道具を使うことがあります。今回のコーヒーミルもそうですが、粉砕機を使うこともあります。その後、篩(ふるい)を使う薬局もあれば茶こしを使う薬局もあります。
薬を提供する患者さんや働いている職場によっても異なるとは思います。ただし、薬局方には篩(ふるい)に関して記述されている項目もあることも事実です。
※サイト上部で使用している画像はイメージです。
同じカテゴリー内の記事一覧
- 薬局でも「輪ゴム」は大活躍
- 「軟膏絞り器」でニュルっと気持ちよく絞り出す
- 「コーヒーミル」で錠剤を粉砕
- 「篩(ふるい)」で粉剤した錠剤を取り除く
- 「薬包紙」の使用頻度は減ってきた
- 「薬価本」には薬の薬価が記載されている
- 「薬札」と書いて「ヤクサツ」と読む
- 「散薬分包機」は「Vマス」と「円盤」がメイン
- 薬局では「メートルグラス」で液体を測りとる
- 薬局の「はかり」は種類が豊富