「薬価本」には薬の薬価が記載されている
保険診療で処方・調剤される薬の値段を「薬価」と呼び、厚生労働省で決められているものです。薬局には「保険薬辞典」という薬価が全て載っている本が置いてあり、これを通称で「薬価本」と呼びます。
薬価本は「株式会社じほう」という会社が出版しており、薬の効用別に記載がされています。薬価本には薬の販売名称、成分名、薬効、薬価が記載されている他、同じ成分名でも剤形別に分けられ掲載されています。これは先発品をジェネリック薬品に変更する際にも使用できます。薬剤師にとって必需品と言えます。
参照⇒株式会社じほう
飲み薬以外の先発品をジェネリック医薬品に変更する際は、同じ剤形のものに変えなくてはならないのですが、剤形が似ているようで違うというものもあるため薬価本での確認が有効です。
薬局では「薬価本を見るとヒルドイドソフトとビーソフテンクリームは剤形が違うから変更不可です。」というような使い方をします。
最近では薬価を調べるために薬価本以外にも、「「薬速」や「「うっかりお薬チェッカ 薬価(2015年春号)」といったアプリもあります。
※ページ上部の画像はイメージです。
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