20代後半薬剤師 転職1回 既婚
どの質問に対しても、非常に丁寧に答えてくださいました。
ドラッグストア併設の調剤薬局ではそれに加えて市販薬(OTC)の対面販売や相談応需などが含まれてきます。病院薬剤師では、調剤業務に加え、カンファレンス等チーム医療への参加や退院時の薬剤管理の指導が加わります。大学病院などの大病院の場合、調剤業務も注射剤混注や抗がん剤調剤、血液製剤管理、個々の病院での独自製剤の調剤が増えます。
ただし、調剤薬局でも在宅医療に積極的参加を行っていると、注射剤や麻薬製剤調剤などが加わってくると思われます。
問屋などに就職した場合は、各事業所での薬剤の管理がメインになります。
おもに、向精神薬や麻薬製剤、覚せい剤原料がそれに該当します。製薬会社は、MRや製薬研究で薬剤師免許を持っている方がいますが、薬剤師免許を利用して業務を行うことは少ないようです。社内独自で指定薬物管理者などが薬剤師免許がないと行えないという規定を定めている会社もあるようですが、薬学部4年制時代から変わらないルールなので、薬学部6年制に変化した今、今後どのように変化するかは未定だと思われます。
規格や処方量、向精神薬などの処方日数に制限のある薬剤の適正な処方日数など基本的な確認事項から、患者様と医師とのやり取りの内容と処方内容の不一致や、添付文書上の使用方法から逸脱した処方内容など投薬時との患者コミュニケーションや気づける知識が必要な細かい内容もあります。
少しの疑問も、大丈夫だろうと過信せず、念のため確認しましょうという姿勢が大事です。
確認後は当たり前ですが、処方箋備考欄に必ず問い合わせ日時、内容、疑義後の結論、問い合わせた薬剤師の名前を忘れずに記入し、薬歴にも必ず書き残しましょう。
1病院につき病院が発行した処方箋枚数が最大の患者数になるので、それよりは固定の患者様(いわゆるかかりつけ薬局)がどこまで浸透しているのか?地域に根付いた薬局であるのか?も患者数の大少に左右すると考えられます。
しかし、開業している医師との関係などの人間関係上難しい場合もあります。法律上問題はありませんが、地域にどれくらい根付いているのか等、信頼の問題もあるので簡単にはいかないケースが多いです。
(例:A病院で処方箋が出たときに、お薬はB薬局でもらってください)
「提携」ではなく言い方をマイルドにすると「協力」という行為は少なからずあると思います。(近隣病院の処方薬の大まかなリストや病院の診療時間内までは調剤は行う等)
いわゆる採用薬リストなどある程度患者様に不利益が生じないよう(不足薬等)、法に触れない程度に行うことはあります。
大学病院など1病院に対し多数の門前薬局がある場合、新規採用薬が出た場合は、近隣薬局に一斉に知らせが行く場合もあります。
薬剤師として仕事をしていて、医薬品を扱い、患者様に接していてやりがいを感じていたら、向いているのではないでしょうか?
そして、これは薬剤師に限らず医療従事者全体に言えることかもしれないですが、治療における辛いことや大変なことをいかに寄り添って理解し、同調できるか?その気持ちを持っているか否かで大きく質が変わってくると思います。
チーム医療でほかのスタッフや医者や患者様とのやり取りを通じて仕事をしていく中で、自分だけの意見をほかの意見も聞かずにおしとおしたり、ただ持ち合わせている知識を相手に押し付けるような行動は、どの職場でもあまり続かず、患者様や他の医療スタッフとの信頼関係も築けずに職場を辞めていくというケースが多いように見受けられます。
病院薬剤師だと薄給の割には激務…だから一定の年数で経験を積んで、調剤薬局に転職という話もよく聞きます。免許があるのと就職に困らない点を考えると、どの職場でも離職率は高めと言えます。
チーム医療を組んでやるにしても、調剤薬局で仕事をするにも、周りといかに協調しながら仕事ができるかというのは大事なことですし、職場の雰囲気にも左右してくると思います。そのような行動がとれる方はどこの職場でも、うまく溶け込んでいる・なじんでいるように感じます。
また、どの分野においてもアグレッシブにチャレンジする姿勢がある人はどの職場でも重宝され、長続きしやすいと思われます。
この3点がほとんどの原因を占めると思われます。人間関係は女性薬剤師の中での男性薬剤師の働きにくさもあると聞いたことがあります。
人間関係の場合も同様に、心機一転、職場を変えてそのまま薬剤師免許を生かして仕事をしているケースが多いように思えます。反対に、結婚・出産など人生の新たなスタートをきったりする場合、家庭に入る場合があるので離職を選ぶ率のほうがほかの理由・事由より圧倒的に多いです。
しかし、共働きが主流になってきている今般、正社員からシフト制で時間を見つけながら仕事を続ける方も増えてきているので、そのまま薬剤師免許をいかして働き続ける方ももちろんいます。
積極的な方、頑張る意欲のある方以外には、ほかのスタッフの意見に耳を傾けつつも自分の意見をしっかり言ってくれる方、失敗やミスを互いにフォローしあえてフィードバックできる方が良いです。
理由としては、職場をより良い環境にするには、経験や知識も重要ですが、まずはやる気と協調性が大切だと思っているからです。
第97回薬剤師国家試験前までの2年間(4年制から6年制に移行したため)の新卒薬剤師ゼロ期間と、98回以降の国家試験合格率の低下により、新たな人材確保が難しいと感じることが多々あります。
比率として数値化は病院・調剤薬局・ドラッグ等で変わると思うので、難しいですが、調剤薬局から調剤薬局の場合は9割方女性でした。(転職の場合)
年代としては、やはり結婚・出産を機にということで20代後半で1次ピークがあり、生活が一段落してくる(子供が幼稚園・保育園入園、ないしは小学校への通学で空いた時間を見つけることができる)34、35あたりで再就職またはパートなどの就業体制で職業復帰をする方が増えます。
また、40代・50代と年齢が上がるにしたがい、子供に手がかからなくなってきたのでフルタイムで仕事に復帰したいですというかたも割と多かった気がします。
男性でいうと30代後半が割と転職が多いかなという風に見受けられます。ある程度の経験を積んで、さらにステップアップという意味でも管理職などの役職で転職をされる方が多いのではないかなと感じます。
一応、来局患者40人に対して1人の薬剤師を配置すべきという(調剤薬局において)文言がありますが
実際この人数で配置すると回りません。話題になった薬歴未記入問題のもとになります。
かといって多ければいいという問題でもないです。(調剤室は基本的に狭い空間なので、多い人数が押し合いへし合いの状態だとけがや事故のもとになりかねないです。)
あくまで私自身の経験上ですが、薬剤師1人あたり15~20人程度の患者数だと円滑に仕事が回りやすいかなと感じます。
これに関しては、勉強会などの参加に応じて点数を集め、規定点数・時間に到達するともらえるもので、一番とりやすい認定資格ではないかと思います。
そのほかにも、学生指導にまわり次世代の薬剤師を育てる教育者として活躍する認定実務実習指導薬剤師などもキャリアアップの1つと考えていいと思います。
しかし、専門性をとなると、専門薬剤師資格は基本病院薬剤師での勤務(学会等の問題)が不可欠になってくる場合があるので難しい面もありますが、認定実務実習指導薬剤師や、学校薬剤師を行うことで、調剤薬局での仕事以外の経験を積むことができるのでキャリアアップにつながる道はいくらでもあるのではないかと考えています。
やる気さえあれば、各地区の薬剤師会の講習会や勉強会に積極的に参加し、認定薬剤師の資格は取れるはずです。
7;3くらいで女性のほうが多い気がします。ちなみに私の職場では、事務・バイトを含め皆女性です。
正社員というよりはバイトで補う形式をとるほうが多いと思います。(産休・育休後の復帰の可能性も考え)
私のところでは、1人産休・育休が入った場合、回していくためにも倍の2人のバイト募集をかけます。
1人が都合で来られない場合(おもにシフト制の場合)もう1人が来れる可能性を作っておくためです。
管理薬剤師を行う場合は、これに管理職手当がつく場合もあります。各薬局、会社で異なることが多いので、一概には言えませんが、大概このケースが多いと思われます。
また、バイトの場合は基本自給に薬剤師手当が上乗せされ、休日出勤や夜勤帯での仕事の場合は夜勤手当での上乗せでの計算になると思われます。
医療現場は世間が狭いというのもあり、時には友達にお願いをして週1回バイトに来てもらうことや、出身研究室で誰か就職してくれそうな学生さんはいませんか?と教授に話してみたりすることはありますが、ほとんどそのようなケースでの採用はありません(まれなケースです)。
ネット社会なので、電子媒体は相手からのレスポンスが早いと感じます。
バイトでも正社員でも、就業内容や職場雰囲気など詳細に説明出来たり写真を載せられたり出来るメリットはあると思います。
実際いい人材を1人でも多くというのが企業側・経営側の願いです。採用面接のときに、今までどのような感じの条件で就業していたのか?は聞くことがあります。
が、それに対して対抗ということはしません。(私の薬局においてはかもしれませんが)
その代り、働きやすい環境や、どうしていきたいのか?その辺の希望は最大限沿えるような対応はします。
個人経営ともなると、そうはいかないのが現状です。最大で100万(管理薬剤師などの管理職募集の場合)が限度ではないかなと思われます。
管理職で年収約600万の場合、どんなに安くしても仲介手数料として120万以下は難しいですと提示された経験があります。(この場合、単純計算にはなりますが、年収の20%の手数料を相手側に支払うことになります。)
妥当かどうかは、採用後、就業してもらい仕事をこなす姿(業務姿勢)や仕事の出来不出来で決まることなので金額だけで妥当か否かを判断することは難しいと思います。
経験があり、素晴らしい働き方をする方が仮に入社した場合、そのような方が長期的に就業してもらえれば企業側のメリットもそれなりにあるので、登録し、利用する価値は少なからずあると思います。
求人サイトのような人事募集に特化したサイトがあることは、人材募集の利便化を考えるうえでもよい存在だと私は感じます。
考慮するのは、今までどのようなところで就業してきたのかどうか(経験)、やる気等の意欲です。
アルバイトの場合は、時給2800~3000円程度でお願いする場合が多いです。もちろんアルバイトの場合も経験や勤続年数などを考慮して考えるため、多少の上下はあります。
本来ならば、一通りの科の調剤に携わり、幅広い薬剤知識を経験する必要があるように思えます。
せっかく6年制に変わり、臨床現場に強い薬剤師を育てるのであれば、就学時の2.5か月の短い実習だけではなく、卒業後のケアも行えば、質の高い薬剤師が育っていくのではないか?と感じます。
しかしながら、立地的な面や利便性を重視し、門前薬局で薬をもらう人がほとんどだと思います。
以前「病院と薬局は提携するのか?」という質問で書かせていただいたとおりですが、それは法律上あり得ない話です。なので、A病院から出た処方箋が必ずB薬局に流れるということは必ずという言葉では言えません。
一昔前は、薬局が近い病院からきた処方箋枚数に応じてバック(いわゆるリベート)を行っていたという話を小耳にはさむことはありましたが、ここ最近はあまり聞きません。
しかし、病院さんから処方箋をファイル入りでもらったりしたとき、もしかしてファイルの発行枚数と受け取った枚数で何かあるのかしら??というグレーゾーンな現場は見たことがあります。
そのような場合は、何人いった、処方箋を何枚出した等はわかる場合がありますが、基本的にはわからないと思っていただいて良いと思います。
わかりやすい理由です。数字的に即時にわかるので、短期的に結果として出てきます。
長期的な増減変化の原因は、いかに患者さんのニーズに合致した薬局であるかどうかだと思います。
例えば、待ち時間が少ない⇔長時間待たされる、対応が明るくてよい⇔無愛想でそっけない等でしょうか?
門前病院からの処方を増やさない限り、処方枚数は頭打ちになります。万一門前病院が閉院になった場合、経営的に薬局も存続不能になることが目に見えているので、閉局せざるおえなくなります。
そうなる前にも、ただあぐらをかいて処方箋が来るのを待つだけではなく、ホスピタリティーを重視する薬局運営を行うことが、患者獲得の増減を握るカギになると考えています。
以前にも書いたかもしれませんが、職場環境はこれから働くうえでとても大事なことです。自分が働きやすい、居心地の良い職場環境でなければステップアップは難しいと私は考えています。
正社員にせよ、アルバイトにせよ、入社する前に職場がどのような環境か予めある程度のリサーチをかけたり実際職場で働いている方の生の声が聴ける場合は聞いたほうが良いと思います。
雇用者側からすれば、薬剤師不足でなかなか新たな人材を確保するのが難しい中、1か月から1か月半では実際のところ厳しいのが現状です。就業者側が退職を希望する場合はその意思を尊重しなければならないので、新たな採用者が決まったら・・・ということはできません。
雇用者・就業者両者ともに円滑にというのは現実問題なかなか難しいですが、あえて期間を設けるのであれば3か月あれば次の駒へ進めやすいと思われます。
ストックされている薬剤は薬局の色が出る部分だと思われます。今日、薬剤をジェネリックに変更を…積極的な後発品変更を国が推進しています。そのため、先発品とは別にジェネリック医薬品の備蓄を各薬局でもしていると存じますが、ジェネリック会社だけでもかなりな社数があります。
その中で、全く同じ薬剤をそろえるというのは不可能な話であり、現実的ではありません。また薬局の経営者・管理者の考えもあると思うので、薬剤のストック数にもばらつきが出てきます。同じ成分の薬剤でも異なる製薬会社で提供している場合がお薬手帳を見るとよくあります。また、処方内容によってよく扱う薬剤・そうでもない薬剤とでのストックでも変わってきます。
しかし、一般的によくつかわれる薬剤・メジャーな薬剤はどの薬局でもおいている場合が大半なので、貯蓄薬がかぶっていることはよくある話です。
しかし、上項で述べたように、後発品促進のため、薬剤師が後発品使用促進の一環として患者本人にジェネリック医薬品の説明をしたうえでの変更をするか否かに関しては患者自身の選択権になります。
例えばクレジットカードを利用出来るかどうかどうかだけを見ても、基本個人薬局よりも大手チェーン薬局での普及率・利用可能率のほうが圧倒的に高いと感じます。
だから大手が良いのかというとそうでもなく、個人経営は個人経営でアットホームな雰囲気や変わらない薬剤師の今までの流れをわかったうえでの投薬、そういう細かい対応の面では大手の画一的なサービスよりホスピタリティーを生かせるのではないでしょうか?いい面でも悪い面でも間違いなく個々薬局で「差」というものは生じると思います。
以上のように、どの現役薬剤師に聞いても、「薬剤師は人手不足」という声が聞かれました。このことからも、上手く転職活動をすることができれば、条件面で優遇され快適に仕事をすることができるでしょう。
そのためにも「転職サイト」を活用し、できるだけ多くの情報を集めると良いかもしれません。
[interview]