転勤や異動のない薬剤師求人
そう思う薬剤師は非常に多くいます。薬剤師の世界では転勤をしたくなければしなくても良いというシステムを導入している会社も少なくはありません。
転勤を望む薬剤師がいる一方、望まない薬剤師もいます。
今回は「転勤を望まない薬剤師」にスポットを当て、「転勤をしないで働き続ける方法」をお話したいと思います。
引っ越しは面倒ですし、役所への各種書類の届け出も大変です。
初めから異動や転勤のない会社に勤めれば、そんな心配をすることはありません。最近では地域密着型の店舗が増えてきましたので、「転勤なし」を条件に転職すれば、ずっと住み慣れた場所で仕事をし続けることができます。
転勤のメリットとデメリット
転勤にはメリットとデメリットがあります。
メリットとすれば、様々な店舗で仕事をすることになりますので、キャリアアップにつながります。例えば内科の門前で働いていれば、内科の処方箋を多く扱うことになり、その他の科の処方箋を扱う機会は減ってしまいます。そのため、キャリアアップを望む薬剤師は、他の科を扱う系列店舗への異動を希望したりします。
また、系列店がない場合には、転職をする方もいます。
転勤のデメリットは多岐に渡ります。
- ルールを1から覚える
- 人間関係を作り上げる
- 患者の顔を覚えなおす
- 「科」が異なれば、薬を覚えなおす必要がある
- 引っ越しが必要な場合もある
では、もう少し具体的に薬剤師の転勤におけるメリットとデメリットを紹介していきたいと思います。
ルールを1から覚える
■メリット
長い薬剤師人生、色々なルールが存在していることを知るのは良い機会になります。
■デメリット
新しい環境で仕事をするわけですから、例え系列店だったとしてもそこにはそこのルールがあったりするものです。ただでさえ慣れない環境の中働くのに、それらを1から覚えていくのは大変なことです。
人間関係を作り上げる
■メリット
転勤をすればするほど、多くの薬剤師と知り合うことになります。人脈作りの面から考えると、プラスになることはあってもマイナスになることがありません。
■デメリット
新しい環境になれば、周りのメンバーも新しくなります。全く知らな人たちと働くことになるので、人間関係を初めから作り上げていく必要があります。特に薬剤師の場合、狭い調剤室で長い時間一緒にいることがある為、人間関係は非常に大事です。
患者の顔を覚えなおす
■メリット
色々な人と出会えることは嬉しいことです。
■デメリット
新しい環境のため、患者も変わります。患者の顔を覚える必要性については個人の見解によるものですが、患者の顔や名前を覚えるようにしている薬剤師にとっては1から覚えなければならなくなります。
「科」が異なれば、薬を覚えなおす必要がある
■メリット
まさしくキャリアアップです。薬剤師として、様々な調剤ができることは非常に有用なことです。
■デメリット
例えばメインで内科の処方箋を扱う薬局にいると、その他の科の処方箋を扱う機会は少ないものです。転勤で眼科メインの処方箋を扱う薬局に異動した場合、初めのうちはかなり戸惑うことになると思います。
引っ越しが必要な場合もある(家族がいると大変)
■メリット
新しい街で気分を変えることができます。周りのものが新鮮に思えるでしょう。
■デメリット
転勤する店舗の場所によっては、引っ越しが必要となることもあるでしょう。荷物を移動させるだけでなく、転居届など必要書類の提出をすることにもなります。また引っ越し先の街に慣れていかなければなりません。
また、家族がいる方が引っ越しするとなると、お子さんが転校することにもなります。
このように、メリットがある反面、デメリットの方が多いかと思います。
そもそも薬局やドラッグストアは地域に密着した活動を目指すところが増えています。そのため、人材もなるべく異動させない方が、地域密着の観点からすると筋が通っているのです。
転勤や異動のない会社で働けば良い
転勤をしたくないと考える方のケースとしては以下の理由が多いです。
- 会社に入社する前から転勤はしたくないと思っていた
- 働いていて居心地がよく転勤しくないと思った
- 家族がいるため(子供に転校させたくないため)転勤はしたくないと思った
多くの仕事では、転職したくなくても会社の方針としてせざるを得ないことが多いのですが、薬剤師の場合は、事情が少し異なります。
「転勤ナシ」は、多くの薬剤師が転職理由として挙げることが多く、採用する側にとっても考慮すべき事項の1つです。薬剤師は人手不足であるため、採用する側にとって薬剤師を確保するためには、「転勤ナシ」という条件を提示することが、人材を確保する方法の1つとなっています。
ただし、「転勤ナシ」を掲げる会社がある一方、全国展開をしている薬局やドラッグストアの場合、転勤せざるを得ない会社があるのも現状です。
そのため、就職や転職をする際に「転勤や異動のない会社を初めから選ぶことが大事」です。
転勤したくないのに転勤の話が来た
転勤したくないのに転勤の辞令が出ることってありますよね。そんな時はどうすればよいのでしょうか?
一般例として対応方法としては『3つの方法』が考えられます。
「辞令に従い転勤をする」、「転勤をしたくないと会社と相談をする」「転職をする」のいずれかになるかと思います。これらについてもう少し詳しくお話したいと思います。ここで紹介するのはあくまで一般例であり、会社での地位や職場環境、生活環境により変わってくることであり、全ての人に当てはまることではないかもしれません。
①辞令に従い転勤をする
1つ目として「辞令に従い転勤をする」です。
転勤をするだけのメリットをその会社で見出せるようであれば、黙って転勤するのも良いかもしれません。少なくてもキャリアアップにはなります。
②転勤をしたくないと会社と相談をする
2つ目として「転勤をしたくないと会社と相談をする」です。
転勤するだけのメリットを見出せない場合は、会社と相談した方が良いでしょう。ただし会社からしてみると、会社の命令に対し意見を言われていると取られ、良いように思われないこともあります。
③転職をする
3つ目として「転職をする」です。
薬剤師の場合、転職することで給与や労働条件が向上することは良くある話です。そのため、給与も労働条件も上げ、さらに「転勤のない職場へ転職する道を選ぶ方は多い」です。
転勤ナシのはずなのに転勤の話が来た
「転勤ナシ」を条件で働いていたのに、突然「転勤してくれないか?」と言われたり勝手に辞令が出ることがあります。
そのような場合には、必ず会社に掛け合うようにしましょう。そこで働き続けたい気持ちがあるのなら、自分の意見をしっかりと主張する必要があります。
もし、転職サイトを利用してその会社に就職したのであれば、転職サイトのスタッフに相談してみるのも良いでしょう。あなたの代わりとなり交渉をしてくれます。これにより転勤の話自体が無くなることがあります。
一度約束を破った会社は何度でも約束を破る
よく考えてみてください。
「転勤ナシ」という約束をしていたのにも拘らず、転勤の話を持ちかけてくるということは、「約束を守らない」ということになります。1度約束を守らない会社は、その後、何度でも約束を破る行為をしてくる可能性があります。その度に嫌な気持ちになったり、ストレスを感じたりしてしまうことでしょう。
この辺りの事を良く考え、自分自身でも強い気持ちを持ち、「転勤は絶対にしない」という意思表示をし続けることが大事です。意思表示をすることが抑止力になってきます。
もし意思表示をすることで、職場の雰囲気が悪くなるようであれば、その程度の会社だということです。そういった時には、次の会社に転職をしてしまっても良いと思います。薬剤師が活躍できる会社は、その会社だけではありませんからね。
転勤はしたくない!?カンチが発狂!?
ある日、転勤の話を持ちかけられたカンチ。絶対に嫌だと拒否をする。ダダをこねるカンチの元に、またまたオヤジさんが登場。今回は「薬剤師の転勤」について分かりやすく解説。
次回、「転勤のない薬局・ドラッグストアに転職したい」をお楽しみに!
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